Japanese | |
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Title | 静脈還流と麻酔 |
Subtitle | 第1回循環制御研究会記録 総説講演 |
Authors | 無敵剛介 |
Authors(kana) | |
Organization | 久留米大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 1 |
Number | 1 |
Page | 34-45 |
Year/Month | 1980/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 静脈還流は一拍ごとの心律動のなかで大小循環系への左右心拍出量を償う目的で行われている. 中心静脈系への一拍ごとの静脈還流量の適正化は心内血液量, 肺循環動態, 容量血管内血液量等によるpassiveな緩衝機構や心ポンプ機構, 換気運動, 心房機能などのactiveな血行力学的機構によってきわめて効率よく巧妙に行われている. 呼吸や循環機能を生体情報の観察対象とし, その時々刻々の変化を単に追究するのみにとどまらず, むしろ積極的に調節制御せんとするわれわれ麻酔科医にとって, かかる静脈還流機構への関心はきわめて大きい. ある時相ではpassiveに, またある時相ではむしろactiveに静脈管内血液移動は行われ, しかも動脈系に比べきわめて小さい圧勾配によってより大きな流量の変動が得られる. かかる低圧系循環動態の特異的心力学的メカニズムへの理解度を亢めることは, 麻酔科医の循環管理に新しい局面からの検討を加えることになる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |