| Japanese | |
|---|---|
| Title | 冠循環の自律神経支配 | 
| Subtitle | 総説 | 
| Authors | 二宮石雄, 岡田芳和, 白幡眞知子 | 
| Authors(kana) | |
| Organization | 国立循環器病センター研究所心臓生理部 | 
| Journal | 循環制御 | 
| Volume | 1 | 
| Number | 1 | 
| Page | 49-58 | 
| Year/Month | 1980/ | 
| Article | 報告 | 
| Publisher | 日本循環制御研究会 | 
| Abstract | はじめに 冠血流は, 他の臓器血管床と同じく, 冠動静脈灌流圧差に比例し, 血管抵抗と反比例しているが, 自律神経系による冠循環調節は血管抵抗の制御によって行われている. 冠血管抵抗は自律神経性因子1)以外に数多くの因子によって制御されており, なかでもとくに自己調節2), 機械的因子3)ならびに代謝性因子4,5)が重要視されてきた. 自己調節は血管固有の内因性特質に基づいたものであるが, 機械的ならびに代謝性因子は心臓機能に依存し決定されている. 図1に示すごとく, 心臓機能もまた自律神経の調節をうけている. したがって, 冠血管抵抗は直接自律神経制御をうけていると同時に心臓機能の調節を介した間接的な自律神経制御をうけていることになる. 過去のおもな冠循環に関する研究1,5)は心臓機能が冠循環を決定し(図1, a), 供給される冠血流量は消費された酸素量および産出された代謝産物によって比例的に増加すると考えられてきた. | 
| Practice | 基礎医学・関連科学 | 
| Keywords | |