Japanese
Title心筋血流変化に及ぼす麻酔薬の影響
Subtitle総説
Authors飯島一彦
Authors(kana)
Organization千葉大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume1
Number1
Page71-79
Year/Month1980/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 実際の臨床の場での麻酔の実施にさいし, 各組織への血流がうまく維持されていることが必要条件であるが, この至適麻酔薬量は通常, 心拍数, 血圧を第一の指標として麻酔を管理し決定している. しかし麻酔薬の循環系への作用は一様でなく, 麻酔医にとりその特性を知ることは不可欠の知識である. 当然のこととして, これらに関する研究も多数報告されてきている. 麻酔薬の循環系への影響は, 心収縮性を含めた血行動態, 臓器血流を含めた末梢循環および心筋代謝を含めた冠循環に関するものなどの研究がなされており, とりわけ冠循環は, 心筋が自動性を有しつつ収縮弛緩という本来の機能を営むために必要な基質および酸素の供給を司り, 心筋における需要と供給を保つうえで, 正常心では均衡よく保たれているが, 心筋抑制を有する麻酔薬の投与によりその態度に変化を生じ, 虚血性の心疾患においては, さらに重篤な状態に至ることもある.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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