Japanese
Title血液希釈
Subtitle総説
Authors高折益彦
Authors(kana)
Organization川崎医科大学麻酔科
Journal循環制御
Volume1
Number1
Page93-106
Year/Month1980/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 急性の血液喪失により脈管面内の血液量の減少をきたした場合, たとえ心臓のポンプ作用が正常に維持されていても循環は極度に抑制され, ときとしては停止とほぼ同程度の状態に陥ることも決してまれではない. このような緊迫した循環状態を改善する最善の方法は明らかに循環血液量の平常化にある. すなわち輸血といえよう. しかし実地臨床においては使用しうる輸血用血液が直ちに入手しえなかったり, あるいは輸血, すなわち保存血液の急速, 大量輸血にともなう種々の合併症のために, むしろ代用血漿剤, 電解質液などの輸液剤が用いられる. このさい生体の循環からは血液の喪失があり, そしてこれら輸液剤が注入されるのであるから必然的に循環している生体の血液には希釈を生じることになる. すなわち急性貧血状態が導入されることとなり, 血液希釈hemodilutionと呼ぶことができる. これは他の原因によって生じた貧血-鉄欠乏性貧血, 悪性貧血, 遺伝性溶血性貧血など-の場合と全く異なる循環動態, 血液凝固機能上の変化を有し, 急性貧血と呼ぶものでなく, やはり血液希釈と称することが適していると思われる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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