Japanese | |
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Title | 心臓麻酔とNitroglycerin |
Subtitle | 総説 |
Authors | 奥村福一郎, 岸義彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 1 |
Number | 1 |
Page | 147-155 |
Year/Month | 1980/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | I. はじめに 最近の心臓手術に対する麻酔管理の中で, 新しく導入された方法のひとつに, 術中vasodilator使用による患者管理がある. 近年, 冠動脈疾患に対する外科的治療症例が増加し, これらの患者の術中管理にvasodilatorは重要な位置を占め, 冠疾患のみならず弁疾患, 術中急性心不全等にも積極的に使用されている. Nitroglycerin(TNG)は古くから狭心症に対して使用された歴史をもつが, 最近とくに静注法の開発とともに投与量のコントロールも容易になり, さしたる副作用もないことから, 麻酔中の使用も盛んになってきた. TNGは心内効果のみならず, 心外効果をももち, 多くの関心を集めている. 本項ではTNGの心血管に対する作用, 心臓手術に対する使用方法および効果について, 最近の報告をまとめてみたい. II. Vasodilator therapy 麻酔中にvasodilatorを用いて人為的に低血圧を招来せしめ, 大出血に対処したり手術操作を容易ならしめる低血圧麻酔は20年以上も前から試みられていた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |