Japanese
Title開心術時の心筋保護
Subtitle総説
Authors加藤逸夫
Authors(kana)
Organization徳島大学医学部第2外科
Journal循環制御
Volume1
Number1
Page179-189
Year/Month1980/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 3時間を越える大動脈遮断を要する開心術症例においても, 術後にinotropic supportを必要とせずに順調に経過することも珍らしくなくなるほど開心術時の心筋保護法は進歩しており, 心筋保護に関した研究は, 最近1年間によく読まれている雑誌に発表された英文の論文だけでも100編をはるかに越す状況である. そのすべてを網羅することは著者の能力の及ぶところではなく, すでに優れた解説や総説1〜4)がみられ, 今さら屋上屋を架するきらいがあるが, 開心術時の心筋保護の現況の一端に触れてその責を果たしたい. 心筋保護法の進歩は心臓外科における革命であると断言されたある大家が, 「しかし現在の方法では, どれもそんなに変わりませんね」といわれた言葉は, 各施設によって種々の方法が行われていて, それぞれ優れた臨床成績の報告に接するが, これでなければという極めつけを欠いた現状を端的に表現されているかと思われる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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