Japanese | |
---|---|
Title | 開心術後の低拍出量症候群とグルカゴン |
Subtitle | 総説 |
Authors | 山田崇之 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京医科歯科大学第2外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 1 |
Number | 1 |
Page | 191-205 |
Year/Month | 1980/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | I. はじめに 膵臓のα細胞から分泌されるglucagonには, 肝glycogenolysisによる血糖上昇1), insulin分泌促進2), 心筋の陽性変力3), ならびに変時作用4), 冠血管拡張作用5)などが知られている. いわゆるdigitalis飽和状態においても効果が期待でき6,7), 心室被刺激性を高めない3,6,7), reserpin前処置, 心筋catecholamine喪失下においても作用し3,6), β受容体遮断薬によっても効力を失わず3), 投与後の作用時間が15〜20分6), tachyphylaxisがない, そして重篤な副作用がみられないことなどから臨床作用も試みられてきた. Glucagonの心筋収縮力増強作用機序は, 細胞膜のadenyl cyclaseに作用し, その活性上昇およびATPからのcyclic AMP産生増加8,9,10)をもたらし陽性変力作用を発現するとされる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |