Japanese | |
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Title | POB(Phenoxybenzamine)後を考える |
Subtitle | 誌上シンポジウム 血管拡張療法-POB後を考える |
Authors | 吉矢生人 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 2 |
Number | 1 |
Page | 5-7 |
Year/Month | 1981/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | Phenoxybenzamine(POB)はhaloalkylamineに属し, 交感神経α受容体の特異的な遮断薬(α-ブロッカー)として広く知られている. そのシナプス後のα2受容体に対する親和性は非常に強く, シナプス前のα1受容体に対する親和性の約100倍であるといわれる1,2). したがって, α1受容体の遮断に伴うノルエピネフリンの遊離によるβ受容体刺激作用はあまり表面には出ず, 循環系への作用としては交感神経緊張による内因性カテコラミン, および外因性カテコラミンの末梢血管収縮作用をブロックすることにより末梢血管を拡張させる. 古くWiggersら3,4), Remingtonら5)は, 出血性ショックが不可逆性ショックに陥る因子として, 交感神経緊張による内因性カテコラミンが末梢循環不全をさらに増悪させると考えた. 彼らは, 実験犬をα-ブロッカーであるdibenamineで前処置した後出血性ショックにおとしいれたところ, 無処置群に比して生存率の向上を認めた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |