Japanese
Title急性心筋梗塞に対する血管拡張薬療法
Subtitle誌上シンポジウム 血管拡張療法-POB後を考える
Authors木全心一, 広沢弘七郎
Authors(kana)
Organization東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
Journal循環制御
Volume2
Number1
Page43-48
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract急性心筋梗塞に対して血管拡張薬療法を用いるとき, 3つのねらいをもっている. 1)肺動脈圧が上昇し, 左心不全症状があるとき, 血管拡張薬を用いて肺動脈圧を下げ, 左心不全症状の改善をねらって用いる. 2)心拍出量が減少し, 心原性ショックとなったとき, catecholameを用いて血行動態をおちつけた後に, 心臓への負荷軽減と心拍出量の増加をねらい血管拡張薬を併用する. 3)血圧の高い症例に対して, 心筋酸素需要の軽減, 冠動脈拡張を促進し, 心筋梗塞巣の拡大を防止し, 自由壁破裂の予防をかねて収縮期血圧を120mmHgくらいに下げる. どの目的で血管拡張薬を用いるかにより, 使用薬剤も同一ではなく, チェックする点も異なるのでおのおのについて説明する. 1. 基礎理論 血管拡張薬療法と一括されているが, 多くの薬がこのなかに含められている. その多くは降圧薬, 冠動脈拡張薬として開発されたものを, 血管拡張薬としての効果をねらって用いているといえる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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