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Title | 心筋の基質代謝と全身麻酔 II. 基質利用からみた心筋代謝と麻酔 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 富野武人 |
Authors(kana) | |
Organization | 徳島大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 2 |
Number | 1 |
Page | 109-119 |
Year/Month | 1981/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 1. 心筋の特性 他の諸臓器との比較において, 心筋のもつ特異性はその不断の律動運動にあり, 当然それに要するエネルギー需要はきわめて高く, 生化学的に活性の高い組織のひとつである. したがってそれに対応するエネルギー代謝機構は機能的にも形態的にも効率よく具備されている. 事実心筋は多数のミトコンドリアを有し, クリステーも密である. その呼吸活性は他の組織のミトコンドリアにくらべはるかに活発である. しかし心筋のみに存在する代謝経路というものは発見されているわけでなく本質的には一般にみられる代謝となんら変わることはない. 心筋のエネルギー代謝は好気的代謝を中心とし, その熱源として糖質または脂質を利用する. すなわち図1に示されるようにグルコース, 遊離脂肪酸, 乳酸, ピルビン酸, またはアセト酢酸などが取り込まれ最終的にミトコンドリア内のTCA cycleにおける酸化的リン酸化の共役過程によってATPを産生, 供給する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |