Japanese
Titleグルカゴンの心臓に及ぼす作用と麻酔
Subtitle総説
Authors斉藤隆雄, 岡崎亀義, 坂田正策
Authors(kana)
Organization徳島大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume2
Number1
Page133-144
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 実験動物の心臓に対するグルカゴンの陽変時変力作用がFarah1)によって報告されたのは1960年のことである. 以来この面でのいくつかの特徴と問題点とが指摘されて今日に到っている. 薬理作用の特徴からみて当然とも思われるが, 現時点では「心臓刺激」を目的としたグルカゴンの臨床応用は急性心筋梗塞後の心不全, 開心術後の低心拍出量症候群(LOS), とくに術前からβ-遮断薬やジギタリス剤を投与された例などの治療, そしてある種の不整脈の治療などに主眼があるようにみえる. 最近ではこれらに代謝面からの心筋保護の目的も加味され重視される傾向にある3〜5,51〜54). ハロセン麻酔下のイヌおよびネコにグルカゴンを投与すると心室性不整脈を惹起することなしに心活動促進効果が得られ, その作用はプロプラノロールに阻害されることがないとしたKatzらの報告2)は麻酔中の症例に対する応用に広く道を開いたものと思われた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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