Japanese
Title低血圧麻酔の安全限界
Subtitle総説
Authors田中亮, 劔物修, 野見山延, 村上雅子
Authors(kana)
Organization北里大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume2
Number1
Page145-151
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 低血圧状態は, その方法, 原因, プロセスがいかなる条件下においても, 生体の循環系は, この異常状態に対し, 血圧を正常レベルに修復しようとする調節機能が働くはずである. 麻酔中に低血圧が持続する場合には, 調節機能の制御が不十分であったり, 抑制されていたり, 遮蔽されていたりすることが考えられる. 極端な事態はショックである. 血流が著しく低下し, 臓器機能が障害されるであろう. 人為的低血圧麻酔では臓器・組織血流はよく維持されているはずである. しかし, 低血圧麻酔状態でも, 血流維持, 潅流圧にはある限界がある. 低血圧麻酔施行上の安全性のために, これらを明らかにしておかなければならない. 低血圧麻酔の安全限界を論じた研究報告は多く, その結果は必ずしも同じではない. 安全限界とは, 平均的な安全域レベルを指さすもので, 極限値を意味するものではない. 低血圧の程度, 持続時間の安全限界などは, 当該患者の病態, 麻酔薬に対する反応, 低血圧薬の投与法, 手術法などによって決められるものであり, 絶対的安全値を明示することは困難なことである.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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