Japanese | |
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Title | 人為低体温時の循環動態 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 涌沢玲児 |
Authors(kana) | |
Organization | 岩手医大医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 2 |
Number | 1 |
Page | 153-161 |
Year/Month | 1981/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 麻酔下の恒温動物に人為的な冷却を加え, 体温を生理的範囲以下にすることを低体温麻酔(以下低体温)という. 無麻酔あるいは無麻酔に近い恒温動物に冷却を加えると生体は, 戦慄, 筋硬直, 血圧上昇, 頻脈, 血管収縮など自律神経反射を中心とした激しい寒冷反応を起こし体温低下に抵抗するが, その抵抗の限界を越えると生体は破滅に陥る. したがって低体温を得るにはなんらかの方法で寒冷反応を防止しなければならない. 通常この目的のため全身麻酔が行われる. そのため低体温麻酔時の生理機構の変動は, 麻酔による作用に加え寒冷作用による影響のためきわめて複雑である. すなわち麻酔方法, 麻酔薬, 麻酔深度, 冷却方法, 体温により生理機構に与える影響は異なる. 低体温時の生理機構の変動に関し共通していえることは, 体温低下に伴う生体各臓器の抑制である. 体温が正常範囲より離れるほど抑制の程度は大となる. 循環器も例外ではなく, 他の臓器同様冷却により機能は抑制される. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |