Japanese
Title覚醒下動物実験は必要か
Subtitle誌上シンポジウム 動物実験における対照状態に関する諸問題
Authors高折益彦
Authors(kana)
Organization川崎医科大学麻酔科
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page228-232
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 最近, 動物実験を行うにあたり, 動物をよく実験者に慣れさせて, 種々の実験操作を, 動物の覚醒下に行うことが必要であると論じられている. これは, 今までのように麻酔状態下で動物実験を行うと, 麻酔状態そのものの影響, 麻酔薬それ自身の影響が実験成績に変化を与え, 誤った結果, 誤った解釈を導入する可能性が, あるからであるという根拠によっている. また, 運動状態下における種々の生理機能を研究する必要性から, いかにしても覚醒状態を保ったうえで, 研究操作を行うことが要求されてきている. しかしながら, 実験動物と実験者とのあいだには, 特殊な場合を除き互いに意志の疎通がなく, 動物が実験者が希望するような安静状態, あるいは運動状態を保つことは必ずしも常にえられるものでない. また呼吸に関する種々の研究では, 多くの場合, 覚醒下での研究は不可能に近いものであり, 何らかの鎮静, 麻酔が必要と考えられている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】