Japanese
Titleシンポジウムのまとめ
Subtitle誌上シンポジウム 動物実験における対照状態に関する諸問題
Authors熊沢光生
Authors(kana)
Organization東京都立広尾病院麻酔科
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page263-264
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract循環系に与える影響をみる実験において, 対照状態を, どのようにして正常範囲内に, しかも一定した状態に保つかは, 非常に重要な問題である. このシンポジウムにおいて, 異なった状態を基点にすると, 全く逆の結果が, 出てくることもありうる例が, 2, 3示された. このシンポジウムの所期の目的は, 循環動態の変動をみる実験において, 麻酔方法を含めて対照状態を, どのようにすれば良いかの, 理想的な完成された方法を, 示すことにあったと思われるが, 残念ながら, それまでには到らなかった. しかし, このシンポジウムが, 従来, ともすれば見過されていた対照状態の重要性を喚起し, 今後, どのような条件で, 行った実験であるかの諸数値を明記することが, 慣行化される契機になり, もっとも実験に広く使われているイヌという動物の, より良い麻酔方法を求める基礎的な研究が, 進められるきっかけになれば, 目的の半ば以上が, 達せられたことになろう.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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