Japanese
Title冠循環, 心機能に対するニトログリセリンの作用
Subtitle第2回循環制御研究会記録
Authors今井昭一
Authors(kana)
Organization新潟大学医学部薬理学教室
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page267-273
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractニトログリセリンは, 今日でも, なお狭心症に対するもっとも重要な治療部のひとつであるが, 最近は, 急性心筋梗塞や, うっ血性心不全, さらには, 高血圧の治療薬としても, 用いられている. ニトログリセリンの応用が, このように広くなったのは, 狭心症に対する効果の研究から, 臨床効果は, 主として末梢循環に対する作用の結果であることが, 明らかとなってきたためである. 狭心症に対するニトログリセリンの効果は, 主として, 心筋酸素需要の減少によるものと, 考えられている. なぜなら, 狭心症発作はニトログリセリン投与の有無に関わりなく, triple productが, 一定の値に達したところで起こることが, Amsterdamら(1974)によって, 示されているからである. 周知のごとくtriple productというのは, systolic blood pressure×heart rate× systolic ejection period(SEP)で, 算出される値であり, 心筋酸素需要の指標として, 認められているものである.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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