Japanese
Title小児科領域における心エコー図-定量的診断の進歩-
Subtitle総説
Authors松岡優, 中津忠則
Authors(kana)
Organization徳島大学医学部小児科教室
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page331-342
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに エコー図は, 非観血的に短時間で, しかも, 非常に重症な患児にも, 負担を与えることなく施行できる特徴がある. しかも, 診断の正確さの面からも, 心臓カテーテル法, 心血管造影法に劣らない情報をえることができる. 今日, もっとも多く使用されている心エコー図法は, Mモード・スキャンおよび実時間断層心エコー図であろう. また応用として, contrast echocardiography, 感度断層法, そしてコンピューターの導入など, が挙げられる. 本稿では, 形態学的な診断に多くの著書が出ていることと, 本雑誌の特長を考え, 定量的診断について概説する. 1. 容量測定(左室容量, 1回拍出量, 駆出率, 心膜液貯留)左室容量は, 左室腔を回転楕円体とみなし, その長短軸径比が, 心周期を通して一定(2:1)と仮定すれば, 心エコー図法・Mモードから算出可能である. 現在, 左室容積は, 近似式V=D3(D=左室短軸)が, もっともよく利用される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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