Japanese | |
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Title | 光ファイバ型レーザドプラ血流速計による冠動脈血流速計測 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 伯耆徳武, 友永轟, 梶谷文彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 川崎医科大学ME・システム循環器 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 2 |
Number | 2 |
Page | 343-350 |
Year/Month | 1981/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 1. はじめに 心臓・大動脈に始まる血管系の循環動態解析にとって, 血流速度と血流量は, 血圧とともに基本的計測要因となる. この血流速度と血流量は, 次元も異なり, その意義も異なっているが, 臨床の場では, 明確に区別して考えられていないことが多いようである1)ので, この点に少し触れておくことにする. 血流量は, ある血管断面を単位時間に通過した血液量であり, したがって, point by pointの血液の速さを意味する血流速度を, 血管断面にわたって積分したものが血流量になる. すなわち, 血流量は, 酸素に代表されるエネルギーの臓器への供給状態を, 推論するのに有用な指標と考えられる. 一方血流速度は, 血液が粘性をもっているので, 血管断面各部で異なった速度をもっている. たとえば, 本稿の話題である冠動脈をとり上げてみても, イヌ冠動脈圧回旋枝では, 拡張早期に断面中心部で, 約40cm/secの血流速度があるのに対し, 血管壁近傍では, ほぼ零流速になると報告している(Atabekの理論解2)). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |