Japanese
Title麻酔覚醒途上に起きた一過性心筋虚血症例
Subtitle座談会 術中・術後の冠血管スパズム
Authors斎藤隆雄
Authors(kana)
Organization徳島大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page360-362
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract本日は, 循環器病センターのICUの田中一彦先生が外国へおいでになるためやむなく欠席されておりますが, お手紙に心電図のコピーを同封されてきましたので, ごらんいただきたいと思います. 1例は, 術後ICUで塩化カルシウムを投与した後, STの上昇を起こしているもので, もう1例は100%酸素を吸入させたときに起きています. 興味ある症例と思います. それでは, 私の症例を紹介させていただきます. 患者は55歳の男性で, 胃体部早期癌の診断で胃切除を受けました. 家族歴に特別なことはありませんが, 既往歴に狭心症と思われる入院歴があります. すなわち, 1年前に胸部圧迫感などを訴え, 狭心症の疑いがもたれたため, 冠血管写を含め, 各種の検査を行いましたが, 異常は認められませんでした. しかし, どういう理由か分かりませんが, 約1カ月間入院し, 服薬治療で治って退院しています. 十数年前から胃の調子が悪く, 帰省のさい早期癌を発見され, 手術に踏み切ったわけですが, この患者は某省の高官で, 宴会とか深夜業が多く, 睡眠, 食事が不規則だったということです.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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