Japanese
Titleグルカゴンの陽性変時作用ならびに陽性変導作用に関する治験報告
Subtitle原著
Authors豊嶋英明, 山川隆司, 住川正明, 石川雄一, 小沢俊, 松久茂久雄, 大江透, 中山龍
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター内科
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page381-386
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractグルカゴンは, 心臓に対し陽性変力作用のみならず, 陽性変時作用ならびに陽性変導作用をもっていることが, 動物実験により明らかにされている1〜5). これらの作用のうち, 陽性変力作用の臨床効果に関しては, 心不全患者に投与した場合の結果から, 有効性が認められている6). われわれは, 他の二つの作用につき, 臨床効果を検討する目的で, グルカゴンを, 不整脈患者に使用し, 洞結節自動能回復時間および房室興奮伝導時間に対する効果を観察した. 対象ならびに方法 対象は, 不整脈を有する5名の患者で, その内訳は, 表1に示した. 3名は, 病的洞結節症候群(以下SSSと略す)を有し, 2名は, II度ないしIII度の房室ブロックを有していた. SSSを有する患者に対しては, グルカゴン投与前ならびに投与中に, overdrive suppression testを施行し, グルカゴンの洞結節自動能回復時間に及ぼす影響を観察した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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