Japanese
TitleRudikoff, M.T., Maughan, W.L., Effron, M., Freund, P. and Weisfeldt, M.L.:MechaNisms of blood flow during cardiopulmonary resuscitation.-心肺蘇生中の血流発生のメカニズム-
Subtitle抄録
Authors酒井資之
Authors(kana)
Organization川崎医科大学麻酔科
Journal循環制御
Volume2
Number2
Page403-404
Year/Month1981/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
AbstractCPR(cardiopulmonary resuscitation)は, 臨床的に広く行われているが, その血流発生のメカニズムについては, 胸骨圧迫により心臓が胸骨と胸椎のあいだに挾まれて, 直接圧迫されることによるとの考えはあるものの, 実際のところは, よく分かっていない. 著者らは, 電気的に心室細動を発生せしめた15匹のイヌ(体重20〜45kg)に機械的CPRを行い, その期間中における血行動態を観察した. その結果, 胸骨圧迫により, 左室, 大動脈, 右房, 肺動脈には同一の圧上昇が認められた. しかも, この圧変化は, 食道バルーン法で測定した胸腔内圧変化とも一致した. 一方, 胸郭外の動静脈については, 頸動脈では, 同様な圧上昇が認められたのに対し, 頸静脈では, 有意に低い圧上昇にとどまった. 胸郭外の動脈と静脈に対する圧伝達が異なるのは, 胸骨圧迫による胸腔内圧上昇にさいして, 胸郭出口部分で大きな静脈が圧迫されて, 閉塞することによるもので, この現象が末梢動静脈圧較差を生ぜしめる結果, 前方への血流が発生するものと考えられた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】