Japanese
Title3. O2 Transport, Co2 Transport
Subtitle特集/誌上シンポジウム PFC乳剤をめぐって II. PFC乳剤の基礎
Authors小杉功
Authors(kana)
Organization帝京大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume3
Number1
Page21-26
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 代用赤血球剤として開発されたFluosol-DAは, 酸素運搬能を有する輸液である. したがって, 本剤に酸素運搬能がなければ, 単なる通常の輸液と異なるところはなく, 本剤のもっとも重要な作用は組織への酸素運搬能である. Fluosol-DAの組成を表1に示したが, このなかでperfluorodecalin(FDC)とperfluorotripropylamine(FTPA)がperfluorochemical(PFC)であり, 酸素を高濃度に溶解することができる. 現在, PFC濃度が20w/v%または35w/v%のものが作られているが, 実際に動物実験や臨床試験で使用されているものは20w/v%のものがほとんどである. 本剤の酸素運搬能を考える場合には, 本剤自身に酸素をどの程度溶解する能力があるのかとともに, 肺胞からFluosol-DAを含む血液への酸素の移行が良好に行われるか, 血液から組織への移行はどうかについて考えなければならない.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】