Japanese
Title4. PFC乳剤投与後の網内系機能
Subtitle特集/誌上シンポジウム PFC乳剤をめぐって II. PFC乳剤の基礎
Authors大柳治正*, 渡辺正弘*, 岡本浩之*, 斉藤洋一*, 横山和正**
Authors(kana)
Organization*神戸大学医学部第一外科, **ミドリ十字中央研究所
Journal循環制御
Volume3
Number1
Page27-35
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract1)はじめに 現在, 臨床応用が可能になったPFC乳剤Fluosol DAは, 動物実験はもとより第1相から第3相までの臨床試験においても, 特記すべき副作用は報告されていない1). しかし, 平均粒子径0.1μのコロイド溶液であるFluosol DAの主成分であるperfluorochemicals(PFC)は生体にとって本来異物であり, 蓄積期間が短くなったとはいえ網内系(Reticuloendothelial system, RES)に取り込まれることが明らかにされている2,3). RES機能の第1の役割は異物侵入に対する生体防御であり, 網内系細胞であるmacrophageは抗原の捕捉, 処理を行い, 抗原情報を免疫担当細胞に伝えるという機能を有し, 抗体産生に重要な役割を果たしているといわれている. したがってRESに取り込まれたPFC粒子がRES機能にどのような影響を与えているかを知ることは, Fluosol DA投与量の限界を検討するうえで非常に重要と思われる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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