Japanese | |
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Title | プロスタグランジン研究の最近の話題 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 吉本谷博, 山本尚三 |
Authors(kana) | |
Organization | 徳島大学医学部生化学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 1 |
Page | 123-131 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 1. はじめに アラキドン酸のような高度不飽和脂肪酸は, 栄養学的に必須脂肪酸として重要なものであり, リン脂質などの生体構成成分として生体膜の構造および機能に関与していることがよく知られている. このアラキドン酸が細胞に対する何らかの刺激によって, リン脂質より遊離され, いわゆる遊離脂肪酸(free fatty acid)となり, これが酸素添加酵素を初発反応とする一連の反応によって種々の生体調節物質に変換され, それぞれの刺激に対する細胞の機能に関与していると考えられている. これらの物質には, シクロオキシゲナーゼ系によって作られるプロスタグランジン(PG)やトロンボキサン(TX), リポキシゲナーゼ系によるロイコトリエン(LT)が知られている. このようなアラキドン酸を前駆体とする生理活性物質の生合成は種々の中間体を経由して進行し, その経路を何段もの滝に分かれて流れる川にたとえてアラキドン酸カスケード(arachidonate cascade)と呼ばれている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |