Japanese
Title術前検査としての運動負荷テストの限界
Subtitle総説
Authors三木延茂, 角谷昭佳, 森博愛
Authors(kana)
Organization徳島大学医学部第2内科
Journal循環制御
Volume3
Number1
Page132-139
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract各種の心疾患のみならず, 健康人に対しても心, 肺, 血管系の機能評価に運動負荷試験が広く行われ, 冠動脈疾患(以後CHDと略す)の増加に伴い, その必要性は増加している. 従来からMaster二階段テストが一般的に行われているが, 負荷が軽いためにCHDの診断や予後判定に必ずしも有用とはいえない. これに代わり, トレッドミル等でsymptome limitingの最大負荷あるいは年齢別予測最大心指数の90%までの亜最大負荷を加える定量的負荷テストが用いられ, 胸痛の原因診断に高い診断価値が認められている. 陽性基準としてのST低下の程度も, Masterの基準における0.5mmの虚血性低下よりも厳しい1mmのhorizontal型またはdownsloping型低下が用いられている. 一方, 無症状例のCHDのスクリーニングに定量的負荷テストが用いられた場合には, false positive反応が多く認められ, 1978年ごろより運動負荷心電図の診断限界に対し論争がなされている1,2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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