Japanese | |
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Title | 補助循環の基礎と臨床-とくにIABPの現況 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 遠藤真弘*, 藤原直*, 酒井章**, 西田博*, 小柳仁* |
Authors(kana) | |
Organization | *東京女子医科大学心研外科, **筑波大学外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 1 |
Page | 175-186 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 1. はじめに 補助循環は米国で主として虚血性心疾患の救命を目的に発達してきた. CCUの出現により虚血性心疾患の死亡率は主として不整脈の予防と治療により著しく低減した. しかしながら, ショックを合併した症例に対し, いまだその治療効果は低迷をつつけている. 同じ努力をしても, 不整脈に関して, その努力は報いられるが, shockに対しては最大の努力をしても救命率は低い. 補助循環はこうした目的でショックに対する治療の切り札として登場した. しかし, 補助循環には大きなジレンマがつきまとう, 補助循環の補助効率だけを目的とした場合, 開胸したり大きな外科的侵襲が必要のことがある. これで, すべて成功に終われば良いが, 救命できない場合, 医療サイドに対する非難も一角でないのが現実である. もしも, 補助効果がマイルドでも, 外科的侵襲が著しく少なく, 合併症も少なく, ヘパリン等を使用しないで施行できる方法があれば, ショックに対して日常使用するcatecholamine, 利尿剤, vasodilator療法等と同列に使用できる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |