Japanese
Title人工心肺の動向
Subtitle総説
Authors加藤木利行, 今村洋二, 井上正
Authors(kana)
Organization慶応義塾大学医学部外科
Journal循環制御
Volume3
Number1
Page187-195
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに 人工心肺を用いた開心術の最近の動向について, 1)人工肺, 2)人工心, 3)その他の付属機器に分けて述べ, 関連する体外循環法にも言及したい. 本稿ではECMO等の補助循環に関しては取り上げないこととした. 1.人工肺 1)Gas-Blood interface型人工肺開心術における人工肺は, 現在ではほとんどの施設でいわゆるハードシェルタイプの気泡型人工肺が用いられており, ごく一部に回転円板型およびシート型人工肺が用いられ, 各種の膜型肺の用いられる頻度が徐々に増してきているのが現況である. Gas-Blood interface型のなかでは, もっとも溶血が少なく, 血液ガスのコントロールがし易いという利点をもつ回転円板型人工肺は, いまだにわずかに用いられており, そのディスポーザブル化を目差して研究も続けられているが, 市販の段階には至っていない1). 同様に少数派となったシート型(気泡型)人工肺でも, トノクラ式やRygg-kyvsgaard肺のように改良を重ねて, いまだに生産されているものがあるが, わが国ではあまり用いられていないようである2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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