Japanese | |
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Title | 血管収縮への対策 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 山村秀夫 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本専売公社東京病院 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 249-250 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | ショック時は勿論, 最近色々な分野で血管の収縮乃至は攣縮による障害が問題になっている. したがってこれを如何に予防し, 且っ治療するかを研究することはきわめて大切なことである. どのような機序で血管の収縮がおこるのか, 出血性ショックでは血中のカテコールアミンが正常時の数倍にも上昇し, このため血管の収縮がおこることは衆知のことである. Alturaはステロイドはそれ自体血管拡張作用はないが, カテコールアミンの血管収縮は防ぐことが出来ることを証明している. このほかにも血管収縮の機序にはつぎのようなものがある. 血小板がハイポキシア, 虚血, ADP, トロンビンその他の刺激に合うとトロンボキサンA2(TXA2)を生成する. TXA2はきわめて強い血管収縮作用を有するばかりでなく, 強い血小板凝集作用も有している. TXA2は血小板の膜から出来るアラキドン酸がシクロオキシナーゼにより酸素を添加されることでPGG2となり, PGG2はさらにペルオキシダーゼの働きでPGH2となる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |