Japanese | |
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Title | 1. Ca2+拮抗の生理 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理 |
Authors | 有田真, 清末達人 |
Authors(kana) | |
Organization | 大分医科大学医学部生理学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 252-260 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに カルシウムイオン(Ca2+)が, 骨格筋, 心筋, 平滑筋を問わず, 興奮-収縮連関(excitation-contraction coupling)に必須の中介物質であることは周知の事実である. 話を循環器糸に限ると, 心臓の律動的収縮と拡張, 血管平滑筋のトーヌスの増加, 減少などは, すべて収縮蛋白actinとmyosinの複雑な相互反応によるもので, この反応を直接調節しているのが, 細胞内(筋漿)の遊離Ca2+濃度(以下[Ca]iと記す)である. 心筋では静止時の[Ca]iは10-7M以下であり, actinとmyosinの相互反応は抑制されている. 興奮により[Ca]iが10-7〜10-5Mに増加すると, actinとmyosinはATP存在下に急速に反応し収縮が発生する1). このさい利用されるCa2+の大部分は, 筋小胞体に予め貯えられていたCa2+の放出による. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |