Japanese | |
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Title | 3. Ca拮抗の薬理 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理 |
Authors | 今井昭一 |
Authors(kana) | |
Organization | 新潟大学医学部薬理学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 267-273 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 1. はじめに カルシウム拮抗薬calcium antagonistという言葉が, 心筋に対して陰性変力作用をもつがその効果はカルシウムによって打ち消すことのできる一群の物質に対して用いられるようになってからすでに10年以上の歳月が経過した. この言葉には, 作用様式に関する明確な規定は含まれていないし, 拮抗薬というと受容体における作用薬と拮抗薬という古典的な関係が暗示されるので, 薬理学者の中にはこの言葉の使用に疑問を投げかける人が多い. そしてこの群に入る薬物の代表であるverapamil, D600, nifedipineおよびdiltiazemの作用の主体は心筋活動電位のslow inward currentの抑制にあるので最近は“slow channel inhibitors”と呼ぶ方がより適切であろうといわれている. いずれにしてもそこには薬理学的性質の異なるさまざまな物質が含まれており, 亜群への分類が必要と考えられるが, カルシウム拮抗薬なる言葉の創始者であるといわれるFleckenstein(1980)はこれを2群に分けて考えている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |