Japanese | |
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Title | 5. Ca拮抗剤と不整脈 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理 |
Authors | 比江嶋一昌, 高橋正喜, 鈴木文男, 佐竹修太郎 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京医科歯科大学医学部第一内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 280-287 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに これまで, 理想的な抗不整脈剤を求めて, 薬剤の開発・治験が繰り返されてきたが, 現在市販されている抗不整脈剤については, いずれも十分満足ゆくものとはいいがたい. というのは, 切れ味の鋭いものほど, 副作用が強く, いわば両刃の剣であって, 誰でもが気安く使いこなせるというわけにはゆかぬからである. このようにして幾多の新しい薬剤が登場しているなかに, 比較的古い薬ではあるが, 最近, Ca拮抗剤の名称のもとに, 脚光を浴びてきた抗不整脈剤がある. その薬剤とは, 約20年前開発されたverapamilであり, 最近, 発作性“上室”性頻拍に対し, 第1選択剤としこの地位をえた観すらある. Verapamilは, 本邦では, いわゆる冠拡張剤(Vasolan(R))として臨床に供せられてきたが著者らは以前より, verapamilの優れた抗不整脈作用に注目して, 電気生理学的にいろいろ検討してきた1〜4). したがって, ここでは著者らのverapamilに対する経験を中心に述べることにする. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |