Japanese
Title6. 高血圧の治療とCa拮抗薬
Subtitle特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理
Authors上田慶二, 桑島巌
Authors(kana)
Organization東京都養育院付属病院診療第一部循環器科
Journal循環制御
Volume3
Number2
Page288-296
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに Ca2+拮抗薬の出現は狭心症や不整脈の治療のみならず, 高血圧の分野においても多大な貢献をなした. とくに難治性高血圧症や高血圧緊急症に対し, 欧米で用いられているminoxidilやdiazoxideのごとき強力かつ速効性の降圧薬をもたなかったわが国において, nifedipineの著しい降圧作用の臨床的応用は画期的なものであった. 1972年村上らはBAY-a 1040(nifedipine)が著しい降圧作用を有することを見い出し発表したのが, 降圧薬としての臨床経験の端緒といえよう1). 以後, 著者ら2), 青木ら3), 欧米ではGuazziら4)によりnifedipineの強力な降圧作用が逐次報告され, また他のCa2+拮抗薬であるverapamil5), diltiazem6,7), nicardipine8)などの降圧作用の臨床的研究も急速に進み, 今日ではCa2+拮抗薬の臨床応用に遅れをとっていた米国でも臨床治験が行われるようになった9).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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