Japanese | |
---|---|
Title | 7. 冠状動脈造影法からみたいわゆるCa拮抗剤(slow channel inhibitor)の検討 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理 |
Authors | 遠藤真弘 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 297-305 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | I. はじめに 近年, 選択的冠状動脈造影法(以下CAG)の普及や冠状動脈spasm誘発法の開発により, 虚血性心疾患の病態解明には急速な進歩がみられ, 各種虚血性心疾患の発症機序解明へ向けての多数の研究がなされるようになっている. 治療面においても, いわゆるCa結抗剤等の登場により, 冠拡張剤に対する考え方も変化し, 一段と進歩したといえる. しかし薬効機序に関しては未だ不明な点も多く, 今後の研究がまたれる. 本稿ではnifedipine, diltiazemについてCAGよりえられた知見から, その薬効機序の一部を述べたい. II. 薬効機序の判定の背景 冠拡張剤と呼ばれるものはβ-遮断剤のように抗狭心作用を示しても冠拡張剤と呼ばない. また, isoproterenol等は全冠血流量を増加させるが, 必ずしも冠循環に好結果をえられないことから冠拡張剤と呼んでいない. 冠拡張剤および抗狭心症剤の薬効機序を考えるのにいくつかの条件がある. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |