Japanese | |
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Title | 9. CCUでのCa拮抗薬の応用 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム カルシウム拮抗薬と循環管理 |
Authors | 延吉正清, 野坂秀行 |
Authors(kana) | |
Organization | 小倉記念病院循環器科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 313-322 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに CCUにおけるCa拮抗剤 Ca拮抗剤は冠攣縮性狭心症の治療薬としてその効果および評価は確立され, 広く臨床に用いられている. Ca拮抗剤のおもな薬理作用は, (1)冠動脈および小血管の拡張, (2)刺激伝導系の抑制, (3)心収縮抑制である, 現在用いられているおもなCa拮抗剤はdiltiazen, nifedipineおよびverapamilである. この3者は薬理作用や強度が少しずつ異なるので, その使用方法も異なってくる. すなわち, 血管拡張作用はnifedipieがもっとも強い. 心収縮力抑制作用は各種Ca拮抗剤で大差はない. Ca拮抗剤の心収縮抑制作用は, 末梢血管拡張作用によって相殺され, むしろ心拍出量を増加させる作用がある. 刺激伝導系, とくに房室結節および洞房結節に対する作用もこの3種のCa拮抗剤で相違がある. 房室結節抑制作用は, 臨床的にはdiltiazem, verapamilが強いが, nifedipineはほとんど抑制作用をもたない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |