Japanese | |
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Title | 腎循環と腎機能 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 落合陽治, 阿部晋也, 塩飽善友 |
Authors(kana) | |
Organization | 岡山大学医学部麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 383-397 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに 腎臓の機能は, 大きく二つの作用に分けられる. すなわち, 生体の恒常性の維持と内分泌臓器としての作用である1,2). 腎循環の役割は, ともにこの二つの作用に関与しており, 広い生体の恒常性維持のうちに含まれる全身循環の調節と, 従来よりの尿生成, 体液調節を主とする狭義の腎機能に関係しているため, 腎循環と腎機能を別々に論ずることは困難である. なぜなら腎循環と腎機能はともに不可分な関係にあり, 単なる一臓器としての役割というにはあまりにも全身状態に及ぼす影響が大きいからである. いわば腎循環と腎機能とは, 全身の恒常性の調節に関与する臓器として, 全身の循環と代謝を調節するものと換言してもさしつかえない. しかし, 腎臓はショックなどの循環不全において, 容易に標的臓器(target organ)になりうることや, 各種薬剤や毒物などの代謝排泄臓器として腎毒性物質の直接の影響を受け易く, 容易に不可逆的な変化を起こし易い. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |