Japanese
Title冠状動脈造影-とくに自然歴における死因の検討-
Subtitle総説
Authors鈴木紳*, 井上康夫*, 高林和佳子*, 川名正敏*, 雨宮邦子*, 表敦子*, 木全心一*, 関口守衛*, 広沢弘七郎*, 遠藤真弘**
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学心研内科, **東京女子医科大学心研外科
Journal循環制御
Volume3
Number2
Page440-447
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract1. はじめに 近年CCUの普及に伴い, 心筋梗塞の急性期死亡が減少し, 急性期を脱した患者の治療・管理が重要視されてきている1). それに伴い, 早期リハビリテーションの必要性が強調されるようになってきたが2), ここで, リハビリテーションを遅らせる因子として, (1)心機能, (2)冠状動脈病変の重症度, および(3)不整脈などがあげられる. 最近盛んに行われている急性期冠状動脈血栓溶解療法も, 梗塞範囲を極力狭小化し, 心機能をできるだけ良好に維持しようという考えに基づくものであろう3). こうした入院中の努力にもかかわらず, 退院後に種々の原因で死亡してしまう症例があり, とくに退院後1年以内に死亡する例が多いといわれている4〜6). 今後は急性期を脱して, リハビリテーションをすすめていくうえではもちろんのこと, 退院後も症例によっては厳重な管理が必要となってくる. ここでは, 昭和45年より56年までの12年間に心血管造影検査を行った虚血性心疾患2,500例の中から, 自然歴において死亡状況(心臓死)が確認されている43例を中心に冠状動脈病変と左心機能を種々の面から検討し, 諸家の報告とも対比して今後の患者管理のうえでの参考になればと考えている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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