Japanese
Title3. 慢性腎不全を合併した胸腹部大動脈瘤人工血管置換術の麻酔経験
Subtitle第3回循環制御研究会記録 指定演題
Authors本多伸芳, 北見善一郎, 野見山延, 田中亮
Authors(kana)
Organization北里大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume3
Number2
Page496-496
Year/Month1982/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract低体温麻酔は, 臓器保護の目的から, 臓器血流の遮断を余儀なくされる手術において, 有用である. 今回, 演者らは, 慢性腎不全を合併した解離性動脈瘤の根治術において, 長期にわたる腹部臓器の血流遮断を管理したので, 報告する. 症例は65歳男性でDeBakeyIIIb型の動脈瘤を有した. 麻酔法は, フェンタニル(30→50μg/kg)麻酔下に, 笑気・酸素で維持し, 低体温法(直腸温32℃)を導入した. 低体温法の導入には, フェントラミン(2.5→20μg/kg/min)を用いた. 目標体温達成には5時間を要したが血流遮断操作に対しては十分時間的余裕があった. 腎動脈と各腹腔内臓器の血流遮断時間はおのおの1〜2時間であった. 術前, 後の腎機能を比較すると, 血清尿素窒素36→23mg/dl, 血清クレアチニン2.5→2.0mg/dl, 血清カリウム4.0→2.8mEq/l, 時間尿量40→200mlと, 増悪傾向を認めなかった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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