Japanese | |
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Title | Prostaglandins-とくに心筋に対するinotropic effect について |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 平則夫 |
Authors(kana) | |
Organization | 東北大学医学部第二薬理学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 3 |
Number | 2 |
Page | 539-540 |
Year/Month | 1982/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | Prostaglandins(PGs)のなかで薬剤として市販されているのはprostaglandin F2α(PGF2α), E2(PGE2), E1(PGE1)の3種である. PGF2αは産科の領域で妊娠末期における陣痛誘発, 陣痛促進, 分娩促進, 分娩後の子宮弛緩ならびに産褥時の出血の治療に用いられているが, 循環器系疾患の治療に用いられることはない. 循環器関係の副作用として「ときに血圧上昇や下降, 一過性の頻脈や徐脈等の心拍異常, 顔面紅潮等の症状が現われることがある」と記載されている. しかし, 特定地域(高知県)の妊婦のなかには, PGF2αの静脈内点滴投与で極度の血圧上昇をきたすものがある(斎藤隆雄教授, 私信)ということなので注意を要する. PGE2にもPGF2αのような子宮筋収縮作用があるので, 妊娠末期の陣痛誘発ならびに陣痛促進の目的で経口剤が市販されている. PGE2にはPGE1のような強い血管拡張作用があるが, 経口剤として使用する限り, 循環器系に対する副作用はほとんど問題にならない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |