Japanese
Title1. 不整脈発生の機序
Subtitle誌上シンポジウム 手術麻酔と不整脈
Authors橋本敬太郎*
Authors(kana)
Organization*山梨医科大学薬理学教室
Journal循環制御
Volume4
Number1
Page4-9
Year/Month1983/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「はじめに」手術中に発生する不整脈や, 不整脈患者に麻酔をする場合, その発生機序として純粋に電気生理学的な立場からの説明以外に, 急激な病態の変化による発生原因も, 治療をする場合には重要であろう. また不整脈としては, 著者のように抗不整脈薬の基礎的実験をしているものには, 通常頻脈性不整脈しか問題にしないことが多いが, 今回は徐脈性の不整脈についても触れてみたい. 「1. 正常の心臓調律」心臓の興奮は, 右心房と上大静脈の移行部近くに存在する洞房結節から発生する. 図1のAは, その部位の活動電位の模式図であるが, この部位の活動電位は細胞内の負の電位が0または正の電位になる脱分極と, 元の細胞内の負の電位にもどる再分極に引き続き, 次第に正の電位方向に変化する, いわゆる遅い脱分極, または4相脱分極を示す特長をもち, それが閾膜電位に達すると, 再び活動電位を発生している. この4相の脱分極を示す細胞を, 自動能を有するものと呼ぶが, 洞房結節は, その興奮頻度が一番高く, 自動能発生のために特殊化している心筋ということができる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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