Japanese | |
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Title | 2. 判定し難い不整脈, 間違い易い不整脈 |
Subtitle | 誌上シンポジウム 手術麻酔と不整脈 |
Authors | 沢山俊民*, 水谷敬一* |
Authors(kana) | |
Organization | *川崎医科大学内科・循環器部門 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 4 |
Number | 1 |
Page | 10-17 |
Year/Month | 1983/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 手術麻酔と不整脈について話を進める場合, A)術前から不整脈がある場合と, B)術中あるいは術後に不整脈が出現する場合に分けて検討すべきである. ここでは, 心臓病専門医に相談した方が賢明と思われる不整脈, 間違い易い不整脈について, おもにA)の場合の実例をあげて述べることにする. とくに, (1)ジギタリス剤が関与する不整脈と, (2)頻拍の鑑別に重点を置いた. 「1. ジギタリスが関与する不整脈」「1)ジギタリス中毒の不整脈」ジギタリス中毒の発生頻度は, 17.7〜20%と報告されているくらい高率である1). ジギタリス中毒に起因する不整脈がある場合には, 手術や麻酔を行うにあたって危険性を伴う. 図1には, 幅広い奇妙な形のQRSがみられる不整脈波形を列挙してある. これらの診断を誤ると, 治療が不適切となるばかりではなく, 逆に増悪する誘因ともなりうる. 図1-Aは心房細動が基盤にあり, 多源性心室期外収縮が2連発の形で出現している2). また心室期外収縮のあとに, 1.88秒の間隔をおいて房室接合部補充収縮が続いている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |