Abstract | 「1. はじめに」生体試料中のカテコールアミン(CA;ノルアドレナリソ:NA, アドレナリンAdr. )測定の過程は2つに大別される. すなわち, 前処理(cleanup)と分離定量である. 前処理方法にはAnton and Sayreの報告1)以来多種多様の方法が用いられているが, authorizeされたものはない. 本稿では著者らの確立し得た簡易前処理法2), を紹介する. CA分離定量方法にはradioenzymatic method3), gas chromatography-mass spectrometry4), high performance liquid chromatography(HPLC)-fluorophotometry5), HPLC-electrochmical detection6)が繁用されている. 今回, CAの分離にHPLC法を用いた測定システムについて述べ, さらに近年報告された前処理操作を要しない血中7)および尿中7, 8)CA測定法を紹介する. 「2. 前処理方法2)」抗凝固剤としてEDTA・2Naを用いて得た患者血漿1.0ml(尿の場合では50μl)を, EDTA・2Na 20mg/ml含有0.5Mtris-HCl緩衝液(pH8.7)2.0mlおよびあらかじめ活性化処理した中性アルミナ100mgの入った試験管に加える. |