Japanese | |
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Title | (問)Coronary Scoreという言葉を聞きますが, 北里大学医学部麻酔科の野見山先生にお答えいただきたい. (大阪T生) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 野見山延 |
Authors(kana) | |
Organization | 北里大学医学部麻酔科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 4 |
Number | 1 |
Page | 167-168 |
Year/Month | 1983/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | (答)Coronary Scoreは初めは狭心症を有する患者の術前評価を行うために作製した. 表1のごとく, 運動能力, 心電図所見, 狭心症発作発現頻度, 合併症数からなる. 全部を合計すると20点となるが, 1〜5点を1度(軽症), 6〜10点を2度(中等度), 11〜15点を3度(重症), 16点以上を4度最重症とした. 1度においては, すべの手術が可能で麻酔法もハロセン等の揮発性麻酔薬, 硬膜外麻酔などの局所麻酔等の, すべてが適応となる. 2度の症例においては四肢, 開腹, 開胸手術では硬膜外麻酔を, 広範囲な体表面手術では, NLAを, 開頭術ではNLAもしくは浅いハロセン麻酔を適宜, 笑気と併用して用いている. この場合は麻酔医も標榜医以上のものが望ましい. 第3度は重症例であり原則的には2度の症例と同じであるが, 麻薬を主体として用いる場合も少なくない. また硬膜外麻酔時には早期に昇圧薬も使用している. 第4度は原則として手術すべきではなく, 可能な限り内科的な治療により, 状態を改善したのちに手術を行う. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |