Japanese
Title2. 乳幼児の体外循環と超低体温法
Subtitle誌上シンポジウム 体外循環の現況
Authors今井康晴*, 高梨吉則*, 副島健市*, 石原茂樹*, 高田勝美**, 椋棒由紀子**, 白井希明**, 藤田昌雄**
Authors(kana)
Organization*東京女子医大心研外科, **東京女子医大麻酔科
Journal循環制御
Volume4
Number2
Page185-189
Year/Month1983/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」開心術補助手段としての体外循環は, 成人においては安全に施行されるようになり, さらに心筋保護法の進歩とともに手術死亡率は激減してきている. 一方, 乳幼児を対象とする開心術補助手段も次第に安定化しているが, いまだ, 単純超低体温法, 表面循環冷却併用超低体温法, 体外循環法の3種類が改良されつつ応用されている. 乳幼児開心術は患児の手術時年齢で, 手術成績のみでなく, 疾患の重症度と疾患の種類が異なり, また腎機能の成熟度も異なる点が成人との相違であり, 対象年齢によって補助手段も異なる場合がある. 最近では対象年齢が12ヵ月以上(幼児)であれば, 成人に準ずる体外循環法で, 同様に安定した手術成績があげうるから, 問題は12ヵ月未満の乳児期, ことに生後3ヵ月未満例と新生児期の開心術補助手段にしぼられた感がある. 本稿では上記3方法についての現況と利害について述べる. 「2. 単純超低体温法」人工心肺による体外循環法が発達した現在では, 単純低体温法の適応は乳児期開心術か幼児期での比較的単純な心奇形に限られた感がある.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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