Japanese | |
---|---|
Title | 6. 体外循環中の末梢循環 |
Subtitle | 誌上シンポジウム 体外循環の現況 |
Authors | 草川實*, 大井勉*, 那須通寛*, 新保秀人* |
Authors(kana) | |
Organization | *三重大学医学部胸部外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 4 |
Number | 2 |
Page | 211-219 |
Year/Month | 1983/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 体外循環は血液ポンプにより灌流量は維持されているが末梢での血行動態やホルモン調節がショック状態に類似しているところがらcontrolled shockと呼ばれ, 研究者の興味を集めてきた. したがって多くの研究者によって主として実験的に体外循環中の臓器循環や組織血流の変動について検討が行われてきているが, その成績は必ずしも一致しないことがあり, 臨床における印象と異なることも多い. その原因としては, 動物の種属による差の他に, 麻酔法や体外循環の条件(たとえば, 灌流指数, 血液希釈の程度, 灌流温度, 拍動流の有無など)により末梢循環動態が微妙に変化することにあると思われる. 本論文では種々の体外循環条件が末梢循環に及ぼす影響を総括的に述べるとともに, 教室における最近の研究成績を紹介したい. 「1. 灌流量と末梢循環」個有循環より体外循環に移行すると, 灌流量を心拍出量に近付けても動脈圧は低下し, 末梢血管抵抗が著しく低下した状態となる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |