Japanese
Title8. 体外循環と内分泌機構 Renin-Aldosterone-Angiotensinと麻酔薬・steroidについて
Subtitle誌上シンポジウム 体外循環の現況
Authors白井希明*, 佐藤啓子*, 増田浩*
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume4
Number2
Page226-232
Year/Month1983/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」体外循環(cardiopulmonary bypass・以下CPBとする)は開心術にはなくてはならないものであり, 近年, 体外循環装置を含めてその技術の進歩にめざましいものを認める. 開心術とCPBを考えるとき, 麻酔薬および麻酔補助薬を考慮せずに論ずることはできない. 麻酔学の進歩が, より安全に, より重症度の高い症例にと手術適応の拡大をともなってくる. 重症度の高い症例に対する麻酔薬の選択は, 新しい薬物の開発と適応性の発見によって行われているが, まだ多くの未解決な問題を残し, 今後, 研究されなければならないのが現実である. CPBはこのような背景の上に心内操作の目的のために心拍停止という条件下で, より高い安全性が追求されている. またCPBは低体温という条件が加わることが多い. 従来, いわれている人為的循環虚脱(ショョク)がこれである. 一般に麻酔薬は末梢血管拡張効果を持っているが, CPB下ではこの効果はあまり期待できない. そのために, 交感神経遮断薬のひとつであるchlorpromazineやpromethazineが併用されることが多いが, 最近はsteroid薬や血管拡張作用を示す, nitroglycerine, phentlamine, nitroprussideなどが使われている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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