Japanese
Title11. ECMOの呼吸不全への応用
Subtitle誌上シンポジウム 体外循環の現況
Authors森岡亨*, 寺崎秀則*, 野上俊光*, 津野恭司*, 山城健一*, 金子隆幸*, 香田英俊*, 大津哲郎*, 江崎公明*
Authors(kana)
Organization*熊本大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume4
Number2
Page253-258
Year/Month1983/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「はじめに」ECMOはExtracorporeal Membrane Oxygenationの略で, 膜型肺を用いる補助体外循環法のひとつである. 重症呼吸不全で死に瀕している患者の中にも, ある期間, なんらかの方法で生命を維持しておくことができれば, 治癒の機転を掴めるものがある. このためベンチレータ治療が開発されてきたが, これは自己の心肺機能が著しく侵されたものには無力である. この点, ECMOは, 自己肺に頼ることなく血液ガスの正常化を計れるばかりでなく, バイパス方式次第では循環不全まで克服できるもっとも確実な生命維持方法であるはずである. しかし実際にこれを行ってみると, その救命成績は著しく悪かった. その理念に伴う方法論が確立されていないからである. 「1. ECMOの現状と問題点」心臓や肺の機能を人為的に代行できたらという夢は, 胸部外科発達の段階で現実的な必要性となってきた. 気体と血液との間で人為的にガス交換をさせるためには, 両者を広い面積で接触させなければならない.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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