Japanese
Title1. 循環御制のシミュレーション-心不全の最適治療計画模索のために
Subtitle特別講演 第4回循環制御研究会記録
Authors佐藤登志郎*, 白鷹増男**, 笠内昭博*
Authors(kana)
Organization*北里大学医学部内科学, **北里大学医学部生理学
Journal循環制御
Volume4
Number3
Page377-386
Year/Month1983/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」循環系の制御-心不全, 低容量性ショック, あるいは虚血性心疾患などの病態生理の解明や, 治療計画-を考えるとき, 循環系は循環しているがゆえに, 直観的推論はむずかしい. 簡単な例を掲げれば, 血管抵抗を上昇させるいわゆる昇圧物質を用いたとき, 流量が一定ならば, Poiseuilleの法則に従って, 動脈圧は上昇するであろう. しかし, 動脈圧上昇は心臓に対する後負荷増大のために心拍出量は低下するかもしれない. また抵抗の増大は, 相対的に静脈側の血液量を減少せしめて, 前負荷減少のためにやはり心拍出量は低下するかもしれない. そうすると動脈圧は流量恒常の条件から期待されるよりは低い値となるであろう. そこで, Guyton1)は, 脈管系のパラメータを循環充満圧(Pm)と静脈還流抵抗(Rvs)であらわし, 静脈還流曲線をつくり, これとStarlingの法則による心機能曲線との交点から, グラフ上に心拍出量をもとめて, 循循系の種々のパラメータの血圧, 血流に対する関与について論じた, Grodinsら2)はこれと同じ推論をグラフによらずに, 代数式によって行っている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】