Japanese
Title2. 麻酔中の循環自動制御
Subtitle特別講演 第4回循環制御研究会記録
Authors田中義文*, 光藤努*, 滝沢洋之*, 橋本悟*, 夏山卓*, 宮崎正夫*
Authors(kana)
Organization*京都府立医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume4
Number3
Page387-396
Year/Month1983/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「はじめに」術中, 患者の循環動態を自動的にコンピューターに入力し, かつ, 正確な評価と適切な処置が自動的に行いうる装置が開発されることとは, われわれ麻酔医の夢である. この夢を現時点で実現さすことは不可能であるが, その現実化のためのプロセスとしては, 以下のことが挙げられる. まず, 心臓におけるポンプ作用の評価, 血管系における負荷の評価が独立して為されなければならない1). 次いで, 水分負荷や薬剤投与に対する生体反応を過渡応答を含めて知ることが必要となる. 最後にこれらの情報をうまく統合できる調節系のアルゴリズムを作り上げることとなる. したがって現時点でまず行わなければならないことは循環の性質を定量化しその規則性を知ることである. また, 一方, 可能な自動制御を行ってみて, その反省や改良により新しい循環の基本性質を見つけ出すことが必要と考えられる. 今回, 現実的な循環の自動制御へのステップとして第1に, 線形理論で説明できる過渡応答の例として, 循環血液量と間質液との水分分布の関係を述べ, また, 実際面での自動制御の例として全自動低血圧麻酔の問題を提げ諸先生方のご批判をあおぎたい.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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