Japanese | |
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Title | 1. 単純低体温麻酔と循環 |
Subtitle | 第4回循環制御研究会記録 シンポジウム「心血管手術の麻酔」 |
Authors | 岡田一敏* |
Authors(kana) | |
Organization | *岩手医科大学麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 4 |
Number | 3 |
Page | 405-412 |
Year/Month | 1983/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「1. はじめに」人工心肺の安全性, 有用性が確立された現在もなお単純低体法麻酔は, 乳幼児の開心術の補助手段として, 大量の血液の不必要, 体液変動の僅少性, 麻酔手術操作の容易性や術後の患者管理1), とくに呼吸2), 体液管理が容易である点などの理由から重要視されている. しかし血流遮断時間の制限, 心蘇生時の一抹の不安, 麻酔手術前後の循環機能の一切を病的心臓に託さねばならない点は本法の欠点といえる. 麻酔中の循環機能の破綻は, 血流遮断許容時間の短縮化のほか, 脳障害, 腎不全等の後遺症を残す原因となるため, 循環機能の十分な監視と適切で迅速な対処が要求されるので著者は, それらについて述べる. 「2. 麻酔前投薬」円滑なエーテル麻酔導入のためには表1のごとくheavy premedicationが必要である3). 副交感神経のみならず, 交感神経の適切な遮断により頻脈, 体温上昇を防止し, 十分な鎮静状態をうることが重要である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |