Japanese | |
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Title | 空気塞栓の病態 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 長野政雄* |
Authors(kana) | |
Organization | *慶応義塾大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 4 |
Number | 3 |
Page | 477-485 |
Year/Month | 1983/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「はじめに」空気が血管内に入って障害を引き起こすことは動・静脈系のいずれにも起こり得る. 動脈系に入る場合は主として開心術中にみられ, 脳循環, 冠循環および末梢循環障害が問題になり致命的なことが多いが, 人工心肺後の空気排除対策が徹底してあまり問題にならなくなってきた. 静脈系では胸部外傷, 頸部外傷の場合や手術中の大きな静脈損傷の場合にみられ, また, 最近は坐位で行われる脳外科手術の場合によく合併することが知られてきている. 静脈系にみられる空気塞栓はいろいろな原因により空気が入り右心系に及んでこれが肺循環障害を引き起こすのみならず, 体循環に移行して冠循環障害, 脳循環障害をも合併することがあり, 複雑な病態生理が問題になる. また, 死亡率が50%以上と高い1)のでその病態を理解して早期に救急蘇生法を適用すれば救命率の向上が得られるものと考えられる. 本稿では静脈系に空気が入って起こる肺空気塞栓を中心にその原因, 診断, 病態生理, 治療およびその予防対策などにつき述べる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |